なに?なに?なるほど日記

気がついたこと、不思議に思ったこと、わからないこと、わかったこと、何でも書きとめる日記、

とんじんち(貪 瞋 痴)

先日、親戚の法事に出席した時のことである。
お坊さんのお経の中から「とんじんち」という言葉が聞こえてきた。
この言葉が妙に印象に残ったので少し調べてみた。

 

これは仏教の教えで、人間には百八つの煩悩があると言われている。
もうすぐ年末であるが、除夜の鐘を百八つつくのはこの煩悩を退治する
ためだという。

 

この数ある煩悩の中で「貪りの心」「怒りの心」「愚痴の心」が
人間を一番苦しめる毒薬のようなものであり三毒と呼ばれており、
貪瞋痴(とんじんち)の三毒」とひとまとめにしても言うことが多いそうだ。

注)仏教では怒りのことを瞋(しん)と言う。


★一番目の「貪(むさぼ)りの心」とは、自分の好きなものに執着し、
欲のために心が病気になること。

 

★二番目の「怒りの心」は、自分の嫌いなものに対して反発したり、
腹を立てたりする心をいう。

怒りの心が、どのぐらい自分自身を苦しめるかは、喧嘩をした時の
不愉快さを思い出してみればよく分かる。
さらに怒りがこり固まって恨みとなると、かなりの重症である。
中東の民族紛争もこの心かも?

 

★三番目の「愚痴の心」は、「道理をわきまえない愚かな心」を言う。

全てのことを自分の思い通りにしたい、自分だけは年を取らず病気に
ならずいつまでも生きていたい、好きな人とだけお付き合いして嫌い
な人は顔も見たくない、というわがままな心のことである。


私自身もこの三毒に侵された毎日を送っているようです。
一日も早くこの毒が抜けるよう精進努力しなければと思った一日でした。